2008年10月24日金曜日

Wolkenmeer




森の隅
今日、雨は降っていない



オーストリアとドイツの国境ドイツ側の森
日本にもあるような森。
だけど、どこか違う。



雲海
登っていくと、突然霧が晴れる。
眼下に見えるは、これ以上ないくらい海っぽい雲。

日本の森みたいな深さ、密度の濃さ、はないけれど、
日本にはないスケールの大きさがある。
これだけ見事なのが観れるのに、
ドイツ語に「雲海」に相当する言葉はなく、
ただ「霧」としか認識されていないのには驚き・・・
「雲海」って考え方、しっかりドイツで広めてきましたw

ものすごく単純に考えると…

まだ、原油価格が1バレル140ドル台だった時の話。

なぜ、原油価格の上昇が止まらないのか?
その理由として、中国など新興国における需要の増加に伴う需給の逼迫、という要素以外に
投機マネーの流入、という要素があるとすれば、
原油価格が上昇しているという現状がある限り投資家は原油を買い続け、
原油価格も上がり続けるのではないか。
それで石油輸出国やら日本なら商社やらが儲かる反面、
ガソリンが買えなくて本当に困る人たちはどうなるのか。

石油高が当分の間続くと、何の疑いもなく、
こんなナイーブなことを真剣に話し合っていた。

ところが、この状況はサブプライムをきっかけに始まった世界経済の不況突入によりあっさり打開された。
現在、原油価格は1バレル66ドル(ニューヨーク、10月23日)。

どうしたら原油価格が下がるのか?
資本主義が広まって以来、世界は好況と不況を繰り返している。
経済が後退すれば、石油に対する需要が減って価格も下がる。
今になって思う。自分にはこんな簡単なことが思いつかなかった。
(実際にはこんなに簡単ではないのだろうけど、少なくても「予測」はできてもよかったはず。
それでも、まさか1ユーロ160円台だったのが、120円台になるなんて…)

どうやら、こんな事態になろうとは全く思っていなかった人が、僕以外にもいるらしい。
原油価格の急落で、イランは財政赤字が拡大、サウジアラビアは来年度予算案の変更を迫られた。
僕がエール・フランスで買った1年オープン往復航空券の燃料サーチャージは約5万円、果たしてどうしてくれるのだろうか??


全然関係ない話なのだけど、
僕のバイトしていた塾では、赤ペンのインクが入ってなくていつも困ってた。
けれども、僕がインクなくて困るな、って思ってもそれをなかなか上の人に伝えない。
伝えても、一度伝えただけだとその人は動かない。
赤ペンで黒じゃないし、赤も見えないわけじゃないから、って僕もしつこくは言わない。
もし僕が自分で買うのが一番早いのだけど、
領収書をもらって、そのお金を請求しないといけないとなると面倒くさい・。・

これもどうやらよくある話らしい。
ミュンヘン大の授業で困るのは、
ホワイトボードに使うペンのインクがもう入ってなくって、
先生が書いた文字が薄くて読めないことがあるってこと。
ばかばかしいけど、ホワイトボードの文字が読めるか読めないかって、
聞き取りがなかなかできない僕には死活問題。

新しいペンがあればいい。
そんな簡単なことが、この世の中なかなか難しいことになってしまっている。

2008年10月23日木曜日

祭りの後


オクトーバーフェストの会場跡
あのテントの中に溢れんばかりの人が皆ビールを飲んで騒いでいた。


メインストリート
ここにも、お菓子屋とかフランクフルト屋とか露天が立ち並び、
歩くのが億劫なくらい人が溢れかえっていた。

2008年10月22日水曜日

ただ、しょうが焼きが食べたかっただけ…

今日、買い物に行った。
新しいスーパーにウキウキ、山場の授業が終わったこともあり、
気づいたら26ユーロ(3640円、1ユーロ=140円換算)も使っていた・・・
これは高いのだろうか、安いのだろうか、日本で買い物をしていないからよく分からない・・・
内訳は、、

牛乳1リットル        85円
 (0.30ってシール張ってあるから、30セントだと思ったら、普通に低下の61セントだったw。一番上の写真が証拠写真。レジのおばちゃんは僕が最後の担当の客っぽくて、疲れたのか結構しかめっ面だった。)

バター250グラム     119円
 (日本では品薄のバター。今まで僕のとこにバターはなかった。バター無しではクリームソースが作れないため、購入を決意。)
  
Milch Reis        83円
 (牛乳で炊いてデザートに使う用のお米。欧州にはリゾットの甘いバージョンみたいなお菓子がある。日本のお米に似ていなくもなく、安いから代用。パッケージ左下のおぞましいフルーツがごらんいただけるだろうか。)

たまごM10個入り     181円
 (こっちに来てから初めて買った!明日の朝のゆで卵が楽しみ。卵ご飯もいいな♪)

ベーコン240グラム    535円
 (ベーコンが今日の買い物で一番高いとは…冷凍したら保存できるし、ちょくちょくパスタとかに入れられるため重宝)

冷凍ほうれん草1キロ   251円
 (ほうれん草は冷凍以外で売っているのを見たことがない・・・)

豚ヒレ肉278グラム     183円
 (しょうが焼きが食べたいがために買った。)

パスタ500グラム      109円
 (レジの前で安売りしていたのを衝動買い)

コーヒー豆500グラム   435円
 (袋が硬くって、中味が豆の状態なのか砕いてあるのか分からなかったが、安売りしてたから買ってみたw)

ティーパック20個入り   223円

スライスチーズ150グラム 181円

フランケンワイン      377円
 (ドイツ、フランケン地方のワイン。こっちはビールだけじゃなくワインも安い!)

パプリカ3つ         167円
 (パプリカって贅沢なのか!?日本だと1つ100円はした気がして、安いから買ってしまう。)

トマト4つ           85円

バルサミコ酢500ミリ    391円
 (つい最近まで、「バルサミコス」って名前の何かしらの液体だと思っていたw)

レタス1玉          139円
 (簡単に野菜を摂れるため重宝。)

しょうが92グラム       64円
 (切実に、しょうが焼きが食べたいがために買った。)


で、できあたっが今夜の夕食、しょうが焼き定食はご覧の通り。
ドイツでは、豚肉の細切れ、とか、薄くスライスしたお肉がない。試しに、

薄くスライスできないか?

見たいな事を肉担当の定員さんに言ってみたら、

このシュニッツェル用の肉がそうだろ。

と言われてしまった。シュニッツェルは、こっちのとんかつみたいなやつw

そんなこんなで、しょうが焼きと言うより醤油ステーキみたいになってしまった。
ヒレ肉のため、脂身が全くなく少し物足りない。
まぁ、『男の独り料理』にも、
「厚切り肉でつくるとボリュームが出て見栄えがする」
と書いてあるし、とりあえずよしとしようか^^;

2008年10月21日火曜日

Trier

古代ローマの門
ドイツとルクセンブルクの境、トリアーは古代ローマの街。
この街をくぐると、今も息づくローマの香りがほのかに。



修道女とビジネスマン
トリアーには、教会が2つあり勢力争いをしていたためか、
広場を取り囲むように境界と市庁舎があり、その広場から中央通りが伸びている、
というドイツの街の典型形が当てはまらない。



ユダヤ人ゲットー
賑やかな通りから一つ横道に入ると、
自分の中では文字としてしか存在していなかったかつてのゲットーが。
ものすごくキレイだけど、どこか殺伐とした路地の雰囲気。



ペスト大流行の名残り
この建物、よく見ると2階に玄関があるのが分かるだろうか。
14世紀におけるペストの流行でトリアーの人口も3分の1に。
夜になる前に皆家に入り、梯子を取り外し、誰も家に入れないようにした。
盗賊から財産を守るためである。



大浴場跡
時代は、再びローマへ。
手前に見える柵の奥に走っているのは道路。
その手前には電車が通っている。
一つの街に、
いろんな時代が混在するカオスな感じがトリアーの魅力。



トリアーの小学生
ドイツへ来たら、トリアーがおすすめ!


2008年10月20日月曜日

地下に出る月

先週の月曜からとうとう授業が始まり、1週間が経った。
講義2つ、ゼミ3つ、ドイツ語の授業1つのつもり。
内訳は、

講義
・ドイツ外交とEUについての講義(講師は以前の政府のアドバイザリーだから、思い出話が面白いらしい)
・メディア論入門の講義(ミュンヘン大には、英訳するとCommunication and Media Studiesって名前の学科があって、その学科の必修)

ゼミ
・国際政治のゼミ(内容は駒場のとほぼ同じ)
・学問をするにあたって基本的な姿勢を学ぶ授業。(駒場でいう基礎論か。)
・戦後日本の左翼についてのゼミ(明日初回、受けるかまだ未定)

ドイツ語
・日本の政治・経済に関するテキストを独訳する授業。(本来)


講義については、正直80%は意味分からん。ドイツ外交もメディア論も知らんし。
1時間が過ぎた頃にはもう意識が飛んでる。

ゼミについて、国際政治は基本的には駒場でやったのと一緒だから議論の流れはつかめるし、
先生が言うことは半分くらい分かる。
問題は、生徒の発言。早口の奴とかドイツ語とすら認識できんほど全く意味分からん。


と、1週間授業に出て、ドイツ語が分からないだろうという予想が現実のものとして表れ、
とりあえずドイツ語を何とかせねばならん!
この週末は部屋に篭ってドイツ語の参考文献と格闘・・・


ところがなかなか読み進められずに時間が経過すると、、
ドイツ語以外勉強できてない・・・
という焦りが生まれ始める。
すると、今まで自分の弱点と認識していたもの(例えば論理的思考力の欠落、とか)
がいきなり目下解決しなければならない問題として浮上し、
そのために日本から持ってきた本を読み漁ってみたりする。

ミュンヘンに来てまで引き篭もってニートかよ!??
留学の目的とか日本でさんざん考えていたはずなのに、もはや記憶に無い・・・

"what the hell am I doing here??"


そんな時は、ベランダに出て、いつもとは違う角度で写真を撮ってみる。


ベランダに向かって体を乗り出してブリッジとかしたら、こんな景色が見えるのかな。

ちなみに下を見てみると・・・


僕の大好きなほっそりとした月が出てたりする。

2008年10月19日日曜日

ドイツに来て初めて・・・

ジャガイモ買いました!!


3日前、地下鉄で一駅のところに新しいスーパーがオープンした。
今まで、同じところにある小さくて高くて品も悪いスーパーか、バスで二駅ほど離れてて実は定期券外のALDIっていう大型激安スーパーに買い物に行っていた。
だから、このスーパーのオープンは寮に住むみんなの救世主!
ってことで、さっそく昨日学校帰りに買い物に♪

けれども、エコバックを持ってなかったから、必要最低限のものだけ。
ビニール袋も大きなスーパーでは10セント(14円くらい)前後で売ってるけど、買い物にエコバックを持参するのはドイツでは当たり前。
そんな必要最低限に僕が選んだのが、ジャガイモ!
ジャガイモの本場ドイツに1月以上いてまだジャガイモを買ってなかったなんて、フランスでチーズとワインを食べてない飲んでないみたいなものでしょう^^

というのも、そもそもの原因はこっちの鶏肉。
ドイツでは、日本で言う「もも肉」は売っておらず、常に骨付きのを買わなければならない(サラミは別だけど)。
で、僕が値段だけ見て買ったのが、胴体部分のめちゃくちゃ骨の多い部分。
更に困ったことに、鳥皮の部分に結構なまなましく羽が残ってたりする。
全ての部分を無駄にせず且つお肉を骨とか羽を気にせず楽しむために、
お肉以外の部分を全て分離して鍋でぐつぐつダシをとることに。
それを使って是非ポトフを作ってみたかったけど、ジャガイモが無かったというわけ。

ところで、どこから「ポトフ」なんて洒落た言葉を僕が覚えたかって言うと・・・
写真の左のほうに見えるこの本、『男の独り料理』(婦人之友社)
シアンスポ帰りのpetit.printempsが出発前に、パリ時代に自分が使っていたものをくれたのだった。
(なんと、かのお母様が娘にプレゼントしたものらしい・・・笑)
今まで本見ながら料理するなんてほとんど無かったのだけど、自分のレパートリーとか技術とかに限界を感じ始めて最近ぱらぱらめくっていたときに目に飛び込んできたのがポトフ。
トポスじゃないよ、ポトフだよ。
これって、ドイツで作るのにぴったしじゃん!

作り方はとっても簡単♪
まず、沸騰させた水にチキンの骨からとったスープを加えたのに、玉ねぎを丸ごと入れちゃう。
次に、にんじん、トマト、レンジでラップをかけてチン!したジャガイモ、ソーセージの順に加えて煮込む。この時、具は思い切って大きめに。
最後に、塩コショウ、バジルで味付け。
鳥と野菜のスープ、味付けは塩コショウにバジルのみ。
シンプルだけどとってもおいしい。
2ユーロで買ったチリ産赤ワインの味も悪くない。
驚いたのが、ジャガイモのやわらかさ。
まるで、マッシュポテトみたいにふんわりして甘い。
ドイツは、ビールとソーセージだけの国じゃない、ジャガイモもあるじゃないか!
ジャガイモ帝国ドイツを再発見した一日でしたw