2009年4月18日土曜日

Gerhard Richter


"Es gibt zu wenig Worte, deshalb zeichne ich ja"
(この世界を表わすのに、)言葉では少なすぎる。だから私は描くのだ。

という風に、先週ウィーンで見たMaria Lassnigという人は言ったそうな。
10月頃ミュンヘン留学開始と共にブログを書き始めてから半年余り、
初めは言葉で自分を表現しようと試みたもののうまくいかず、
気づけば写真ばっかりのブログになっていた。
けど僕は芸術家ではないし、
これから言葉を中心にコミュニケーションをとらないといけないわけだから、
その練習ということで、もうちょっと言葉でも語っとこうかと思う。

ところが、今日観たGerhard Richterという人の特別展で、
早くも言葉では表現できないものが世の中にあることを改めて味わった。

そこで僕が見たのは、様々な色。赤、青、緑、黄、黒、白、灰、紫・・・
いろんな色の組み合わせ、重なり合い、侵食し合い、熟して溶け合う。
色以外の何者でもない色が、じっと見つめると何かに見えてくる。
人の顔、オーロラ、森、川、白鳥・・・世界が溶け合う。

自分もその世界に溶け合えたら・・・
溶けたかも!!
って思って気づいたらうとうとしていただけだった♪

2009年4月17日金曜日

Budapest

春先にブダペストに行ってきた。
ミュンヘンから夜行列車で9時間50ユーロの旅。
寝台列車のはずがドイツ鉄道の手違いにより
本来30ユーロの座席に座らせられた以外は、
ノープロブレムだった。


たまたまムーシャ展が催されていたのだが、
ご覧の通りものすごい混雑振りだった。
あの空ろで物憂げな背中に
挑発的な斜め45度に
視線が釘付けなのはわからないでもなし。


いやいや日本じゃあるめーし、
美術館があんなに混むなんてことはありませんで。
ちょうどその前の広場でデモが行われていたのだけど、
みんなご飯食べながらビール飲んだり、
なんだかお花見雰囲気だった。


ヨーロッパの桜は、
日本みたいにそこら中にいっぱい
ってことはないのだけど、
ぽつりぽつりと咲いてる一本一本はなかなか。


Nur wenn du die Augen drauf richten kannst.