2008年10月4日土曜日

秋の芽吹き

今朝起きたら、、

芽が出てた!!!

日本で買ってあった唐辛子盆栽セット、セミナーから帰った後に種を蒔いた。
その後今日まで1週間、毎日トトロのメイに負けないくらい待ちわびて、
毎朝起きて芽が出ていないか鉢をチェックしてた。

というのも、「発芽温度は20度前後」って書いてあるのに、
こっちの気温はどんなにサバ読んでも最高15度。。
暖房の上に鉢を置いて、夜には布団をかけて暖めてた。
その分、喜びも一塩。




今日は一日中、曇り時々雨だった。
それでも、朝と夜とでこんなに変わる。
土の中で種でいた時も、芽が出た後も、
同じように変わってたのかもしれないし、実は何も変わってない気もする。


ふと窓から外を見ると、ちょうど夕陽が。。
一日曇ってたのに。


日本の空に数時間前に沈んだ太陽も、
ミュンヘンの空に沈んだ太陽も、
実はずっとそこにあるもの。

2008年10月2日木曜日

赤裸々に

「いつだったか、夕陽がしずむのを四十四回も見たことがあるよ!
だって・・・・・・すごく悲しいと、夕陽が見たくなるものでしょ・・・・・・」


サン=テグジュペリ『星の王子さま』(石井洋二郎/訳)



ブログを書き始めたときに、どうせ書くなら赤裸々に、というアドバイスがあったので、赤裸々にいきますと、、
実は今日、ほぼ丸二日ぶりまともに人と話しましたw

というのも、今日から2週間のオリエンテーションが始まったところで、それまでこっちで属すべきコミュニティってものがなかったから。

だいたい70人くらい参加者がいたと思うのだけど、そのうち東アジア系と思しき人はぱっと見た限り自分を入れて3人・・・
今更ながら少し動揺している自分が歯がゆい。

一体自分は何しに来たのでしょう?

シアンスポことパリ政治学院帰りのその人が最近MIXIで書いていたところの
「たった1ミリでも晴れるかも」ってところがすごくよかった。
(勝手に載せちゃってごめんなさい><)

王子さま風にいくと、
「愛するバラ」ってのを見つけなきゃいけないのかな。



ところで、今日の夜ごはんはちょっとドイツっぽく、ソーセージに玉ねぎとマッシュルームを炒めたもの。
ご飯は、インド米をちょっとオリーブオイルで香味付け。

こうして見ると質素・・・
インド米、はまりそうですw

2008年10月1日水曜日

レーンバッハギャラリー

今日は、学籍登録に行こうと大学へ行ったら・・・
なんと、外国人用の登録は朝8:00から10:00までとの張り紙が。
その時すでに午後2時前、気持ちを切り替え、またもや美術館に行くことに。。

今日行ったのは、市立レーンバッハギャラリーという美術館。

抽象画の祖の1人に数えられるというカンディンスキー(1866-1944)の作品を中心に、ミュンヘンで創設された青騎士と呼ばれる芸術家グループに属した画家の作品も展示されている。

ギャラリーの公式サイトはこちら
http://www.lenbachhaus.de/cms/

写真は、ギャラリーの一室の天井



もともと、「カンディンスキー」の名が気になったのは、ミュンヘンから小1時間、ヴァイルハイムという地球の歩き方にも載っていない小さな街に行ったときのこと。
全然期待していなかったのだけど、歩いてみたら城壁のあとが残っていたり、立ち並ぶお店がおしゃれだったり、小道が雰囲気むんむんだったり、なかなかステキ。
そんななか飛び込んできたのがこの広場。


なんでも、カンディンスキーの作品をモチーフに広場にペンキで色を塗ってしまったらしい。
地元の小学生も一緒に頑張りました!みたいなことが誇らしげに書いてあるw

周りの建物との色合いも悪くないし、
他のドイツの街とは一味違った街があってもいいと思った。

10月中旬にカンディンスキー展があるらしく、残念ながらカディンスキーの作品は今展示していないものがあります、だってw。カンディンスキーについてはその時にまた。



ところで、今回衝撃的だったのは、この2つのブース。

左の部屋はヤウレンスキーという画家の作品が飾られているブース。床の色はスプレーによるもの。
真正面奥に見えるのが、"Portrait of the dancer"という作品。
よく見ると濃い肌色の植えに服の赤だとか顔の化粧の白だとかを上塗りしている。その表情はギラついていて、僕の目にはむしろ男にも見える。





右のブースは現代アートっぽい映像作品を展示しているブース。
統一前のベルリンの地下で流れていたような暗くレトロな音楽。
飾られた外見から中は見れず、あまり近づきたくない感じの女の格好した男。それに自分を重ねて、恐怖を覚えるような。

2008年9月29日月曜日

Gustav Klimt

今日は日曜日、店は閉まっているけれど、美術館は開いているのでノイエ・ピナコテークに行ってみた。
ミュンヘンには、アルテ(15~18世紀)、ノイエ(19~20世紀初頭)、モダンと3つピナコテークと呼ばれる、主に絵画を集めた大きな美術館があるのだけど、
アルテとノイエに限って、
日曜の入場料はなんとっ、1ユーロ!

ドイツでは、誰もが知っているような世界的に有名な美術館は思い浮かばない。
でも、ドイツの美術館のいいところは、いつも空いていてせかせかせずに好きなだけ好きな絵を見れるとこ。
今日も、1つのブースにいるのはせいぜい数人、ゴッホとかマネとかゴーギャンとかピカソとか僕でも知ってるような画家の絵が1ユーロで見れるなんて、すごく贅沢な気分。

ってな感じで、知ってる画家の作品を見つけては喜んでいたのだけど、今回最も印象深かったのは、、




グスタフ・クリムト
Gustav Klimt
http://www.iklimt.com/




ノイエ・ピナコテークにあるのは、たぶん『マーガレーテ・ヴィトゲンシュタインの肖像』("Margaret Stonbrough-Wittgenstein")の1枚だけ、
初めは通り過ぎてしまったのだけど、
後からショップでクリムトの画集を見て、なんかすごく惹かれて、また見直すために戻った。



クリムトの作品には、「常に死の影が漂っている」とされているけど、僕は別に死の影とか感じなかった。
たぶん、背景から感じる人物の歴史の深さみたいなものに惹かれたんだと思う。


クリムトは、1862年ウィーン郊外の生まれ、父はボヘミア出身の彫刻師、ウィーン出身の母の元7人兄弟の第2子として生まれた。
彼の描いたウィーン大学大講堂の天井画は、『哲学』、『法学』、『医学』という題から読み取れる知性に反したもので、特に学者からの反発から彼の絵は大論争を招く。
この論争に反発する芸術家を中心に古典的な美術からの分離を標榜するウィーン分離派が結成され(1897年)、彼はその会長となり、モダンデザインの成立に大きく貢献したという(1918年スペイン風邪により死去)




美術館を出る頃には、立ち込めていた霧はどこへやら、ものすごい青空が。



ちなみに、美術館前のゴミ箱はこんな感じ。