2008年12月17日水曜日

PALERMO SHOOTING


今日、ちょいと暇ができたので、映画館に行ってきた。
前からちょいと見たかった、ヴィム・ヴェンダースの"Palermo Shooting"という映画。
運転中に写真をとったりなんかしているばっかりに死にかけた写真家が、イタリアはパレルモに感傷の旅に出たはいいものの、影から何者かに矢で命を狙われる・・・というストーリー。

「ヴィム・ヴェンダースの映画は写真的」という風に誰かが言っていた。
それを、画だけで楽しめる、という風に思っていて、
確かに今日も特にパレルモの街の風景は存分に堪能した。

けど、この映画は、「ベルリン天使の詩」とか「パリ・テキサス」とかに比べて、
言葉もかなり重要な位置を占めていたんだとおもう。
これは、決して上に上げたような2作品で言葉が重要じゃなかったっていう意味じゃない。
それら前の作品において映像と言葉が溶け合ってともに詩的に響いたのに対して、
「Palermo Shooting」では言葉が説明に使われることが多かったんじゃないか、という意味。

その意味で、自分は前の作品のほうが自然に体に響いてきて好きです。
けれども、画のキレイさ的には今日のが一番、時には身震いもしましょう。


写真は、ノイエ・ピナコテークの玄関で、
チケットを記念に持ち帰ろうと大切に財布にしまうのに手間取り、
ご主人に後れを取ってしまった老婦人。

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