2008年11月4日火曜日

歯切れ悪いけど、米大統領選について

朝起きると、次期アメリカ合衆国大統領がオバマに決まっていた。
朝のニュースでは、繰り返しオバマのマケインに対する大差での勝利が伝えられている。

今日は、朝8時から授業。
(朝8時からなんて、人生で一番朝早い授業じゃなかろうか!?けど朝から久々の快晴で、とても気持ちがよかった。)
ミュンヘン大学には、"media and communication studies"って学科があるのだけど、今朝の授業はその学科の入門講義。
結構若い先生なのだけど、毎回すごく丁寧なパワーポイントを作ってくれているので、すごくわかりやすい。ドイツ語が聞き取れなくても授業の内容が分かる!
講堂で300人くらいを相手に授業しているのだが、さすがに「コミュニケーション」を専門にしているだけあって、生徒とのコミュニケーションの取り方も心得ている。
今日も、僕(皆?)の期待に違わず、授業の一番冒頭で米大統領選の話題を扱ってくれた。

扱ったといっても、授業の一番最初のパワーポイントに大統領選の結果を表した地図が出されて、政治はいつもメディアを通して伝えられるから、政治にも関心を払わなくちゃね、くらいのことしか言ってなかったのだけど、面白かったのはそのときの生徒の反応。
ちょっとざわざわ、ってしたけどそれ以上は何もない。
みんな、オバマが勝ってどちらかといえばうれしそうだけど、まぁ当然だよねぇ、という反応に見えた。

オバマ勝利の要因として「史上最悪の大統領ブッシュ」の存在が挙げられているのは周知の通り。
そもそもイラク戦争に明確に反対したドイツには、4年前のブッシュ再選には失望した人が相当数いたはずだ。
今回やっとアメリカ国民は正しい選択をしてくれたか。
その教室から流れていたのは、傍観者がよく持つような安堵と無関心の合わさった雰囲気だったと思う。

1年前プラハで会ったアメリカからの旅行者が、イラク戦争前後のことについて、
「今は、あの時の間違いを皆わかっているよ」
みたいなことを言っていた。
今、アメリカ国民は、今度は正しい選択をした、と思っているのだろうか?

もはや、国際問題における最大の焦点は外交問題から経済問題に移った。
結構な人が、
オバマ、勝ったのはいいけど、できるんならこの不況を何とかしてくれよ・・・
って思ってるんじゃないかな。

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