2008年11月2日日曜日

日本人が外国語が苦手な一つの理由?

今日の夜は、とある日本人の元東大教授の家に御呼ばれして、御飯をいただいた。
その中の、ポテトをすりつぶしてぺちゃんこにして多めの油で焼いたのがチヂミに似た味がしておいしかったから、今度ビールのつまみに作ってみようと思った。

写真はイメージです。
光り物の刺身が食べたい・・・


という話は置いておいて、いくつか面白い話があった中の言葉についての話をここでは紹介しようと思う。

すなわち、
日本語は、他の言語に比べて音の数が極端に少ない。
英語やドイツ語には2千3千の音があるのに対し、日本語は100程度しかない。
するととにかく、日本語には同音語がたくさんあることになり、例えば、
「それはカテイの問題だ」
と言われたときに、言われた側はそれが「過程」なのか「家庭」なのか「仮定」なのか、
一度音を漢字に変換してからじゃないと理解できない。

どういうきっかけでこういう話になったかはうる覚えなのだけど、
確か日本人の学生は、他の国、ヨーロッパからの留学生はもとより、韓国、中国の留学生と比べてもドイツ語の習得が特別に遅いという話から飛んだのだと思う。

確かに、昨日、フィンランド、アイルランド、アメリカ、チェコから来た留学生と飲んでいたときのこと、
全然難しい話をしているわけじゃないんだけど、ドイツ語も英語もちゃっかり僕だけ分かってないんだよねw
文字に書き起こしてくれれば分かるんだろうけど、(多分そうすると彼らも文法はめちゃくちゃなんだろうけど、)
とにかく耳が違う。自分だけ耳が遠くてもう老いが!?って感じ。
なんでだろう?って考えてたんだけど、上の話を使うとこれも説明つく。

日本語を使っているとどうしても、
言葉⇒発音⇒漢字⇒意味
という風に、音の少なさから言葉の意味が漢字を媒介して理解される。

それが、英語やらドイツ語やらだと、
言葉⇒発音⇒意味
という風に、媒介するものがない。これは、言葉と発音が1対1対応しているため、意味が直接理解されるから。そのためには、
言語がたくさん音を持っていないといけなくて、それを使い分け聞き分けるために自然と耳もよくなるはず、というわけ。

つまり、日本語を母語としている人には、音をキャッチするアンテナが発達しておらず、そのために言語の習得も遅いのではないか、
っていうのが僕の仮説なのだけど、どうでしょう??

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

耳は確実にちがいますねww
それって、音のアンテナだけじゃなくて、そもそも脳みその情報処理の仕方がちがうってのもあると思います。

たとえば、中国語を勉強するときは、日本人とそれ以外でかなりちがってきます。日本人は例えば“紅茶”って中国語の音を聞いて、

ホンチャ→hong2cha2→紅茶→紅茶か!

ってなるんですけど、表音文字の国だと

hong?cha?→hong2 cha2→oh!tea!

って感じで漢字を経由しないで中国語の音が意味に直結するで、彼らにとって漢字習得は超大変ですけど、一定のレベルを超えると聞く話すは神ですw

まぁヨーロッパの言語を勉強するときはまたちがうとおもいますけどね。

s.Yoshimitsu さんのコメント...

お、さすがkazushi、コメントしてくれると思ったぜ。謝謝。

脳みその情報処理の仕方について、同じ様なこと考えたんだけど、自分にはあんまり漢字を経由するてちう実感がなくて、それは書けなかったんだよね。

例えば、日本語で「カテイ」って音が聞こえたら、
カテイ→過程?家庭?仮定?→仮定か!
って漢字を通すけど、ドイツ語だったら(英語でも)、
ヒポテーゼ→Hypothese→仮定か!
っていう風に、確かに漢字は使う。けど、それは英語圏の人にとってhypothesisって言葉がその意味と直結しているように、仮定って言葉自体がすでにその意味と直結している。
つまり、その意味を表す言葉の書き方が、「hypothesis」か「仮定」かって違うだけなんじゃないかな、って思ったわけ。

ホンチャ→hong2cha2→紅茶→紅茶か!
における3番目のステップがあるのは、日本語と同じように中国語がもともと漢字で書かれているのと関係あるの?

匿名 さんのコメント...

耳は正しいと思う。
 
生まれつき耳が聞こえない人は喋れない。

聞こえないから。

匿名 さんのコメント...

あ、僕は中国語の場合、ヨーロッパ人と日本人で変るって言いたかっただけです。
なんで、よしみつさんの言ってる通りだと思います。

ただ、中国語だと、4ステップになりますね。中国語の音を漢字に変換して、その漢字を頭の中で読むんですw
これは中国語とか韓国語やらないとたぶんあんまり実感わきませんw

あと、日中韓では漢字の類推できますけど、ヨーロッパだと、音の類推とかができちゃうんじゃないですか??文法も似てるし。リスニングしつつ頭のなかで虫食いの穴埋めみたいな。

匿名 さんのコメント...

共感!!
自分の言語の中で識別する必要のない音は、その人にとってはみな同じに等しいですもんね。

日本語にとっては、
shion も tion も「ション」なわけで、それを聞き分けようとする耳も注意力も普通にしてるだけでは働かないですよね。

逆に日本語をやりはじめたばかりの外国人、特にアメリカ人とかの日本語がすごくきつかったり、激しく聞こえるのも同じロジックかなと思ったり。

日本人にとってはただの「あ」だけど、彼らにはただの「あ」なんてなくて、
"a" "uh" "ea"
たくさんある音のうちのどれかの色に染めて、発音するとそういう極端な発音になるのかなぁって。


12で帰国した当初の私は、「わたし」の
「し」が(shiではなく)siっぽくて周りはすごい気になったとか。笑。

s.Yoshimitsu さんのコメント...

なるほど、中国語を理解するときは一度漢字に変換するのね、なるほど。
そいえば、僕バトミントンするとき中国人が多いからたまに中国語教えてもらうんだけど、そのときまず、発音を聞いて、その後その発音が何を意味するか分からないときは、その漢字は何?って聞くよね。その延長だと考えればいいのかな。

虫食いの穴埋め…将来論文書いて本でも出すときには是非使ってほしい表現!笑
自分の場合、虫にたくさん食われ過ぎてて復元不可能になってるわけかw

発音についても納得。
最近、発音に上達がないのは、自分の発音である程度自分の言いたいことを理解してくれてるって感じてしまったときに、発音に対して特別な注意力を払わなくなってるからだろうな…
アメリカ人の日本語の発音についても納得だわ。どうしてこんな単純な発音ができないんだろう、って思ってたけど。

耳が聞こえないと話せない、っていう話は、耳が聞こえてる人の話をしているわけだから完璧に合うとはいえないと思うけど、僕の歳(もう22かw)だともう新しい音は認識できなくて、聞こえないも同じなのかもしれないね。