2008年10月10日金曜日

Salome


昨日見たオペラの題目は、「サロメ」。
作曲は、リヒャルト・シュトラウス。
もともとオスカー・ワイルドの戯曲。
ヘドヴィッヒ・ラッハマンという人が訳したのを、シュトラウスがオペラ用に短くし曲をつけた。
初演は1905年、ドレスデン、ザクセン宮廷歌劇場にて。
内容が過激だったためなかなか上演許可を取ることができず、オペラの初演としてはマイナーなドレスデンでの初演となったという。
(http://www.nntt.jac.go.jp/bravo_opera/program/salome01.html)

っていうか、僕の解釈、全然違いました。。
本当は、、


王女の名はサロメ。
父は自らの弟であるエロドに殺され、エロドは女王であるサロメの母と結婚し王となる。
ただでさえとんでもない悪者であるエロドは、今や娘であるサロメに色目を向ける。
(名前からしてエロそうだもんねw)
サロメが男を誘惑して「地下」に逃げたのはそのためだった。
「地下」にいるのは預言者ヨカナーン。(洗礼者ヨハネのこと。もともと、『サロメ』は新約聖書の一節がもとになっているという。決してサロメの「昔の恋人」なんかではありません。。)
そして、サロメはヨカナーンに本当の恋しキスを迫る。
しかひ、お前は呪われている!と、ヨカナーンは相手にしない。
エロドの元へ戻ったサロメは、何でも願いを叶えてもらうという約束の下、エロドと踊る。
しかも、胸を曝け出して。
サロメの願いは、ヨカナーンの首。(いつの間に死んでしまったらしい。。)
サロメはやっとのこと、ヨカナーンにキスをする。


ストーリーのえぐさは読み取れていたみたいだけど、まさかここまでとは・・・

ところで、最近ドイツ語って世界的にみて価値を低く見られていて、それはしょうがないにしても僕が哀しいのは、
ドイツ人自身がドイツ語をあまり好きじゃないんじゃないか、ってこと。
というのは、ロックに限ってはUKとかアメリカのばっかり聴いてて、自分たちもドイツ語じゃなくて英語で歌うし。
(9月に行ったオッツェンハウゼンのロックコンサートでもドイツ語なんて一曲もなかった。
にも関わらず、歌った後にはドイツ語で「ダンケシェーン」というのがかなりおかしい。)

このオペラは全編ドイツ語だったのだけど、、
ドイツ語いいじゃん!!
少なくてもこういう深く精神を揺るがすような切実なオペラには。

彼らがドイツ語でロックを歌わないのには、ドイツ語はカクカクしてて合わないしかっこ悪いから、
って言われるけど、本当にそれだけなのかな。
けど、ドイツ語のロックを模索するとこんな感じになるらしいです。
いや、僕は結構好きだけど。

http://www.youtube.com/user/1henrique?ob=4


写真
・上;オペラ座
・中;http://www.muenchner-opern-festspiele.de/889-ZG9tPWRvbTEmZmxhZz0xJmlkPTEwMjgmbD1lbiZ0ZXJtaW49NjI5Mg-~spielplan~oper~veranstaltungen~vorstellung.html
・下:オペラ座を出ると見える景色

4 件のコメント:

petit.printemps さんのコメント...

曝首っていうからサロメっぽいなあと思ったらやっぱそうだったんだ。ヨカナーンはいつの間にか死んでたんじゃなくて、「首をもってこい」ってのは殺せってことでしょ?サロメちゃん意外に悪女なのよ笑。エロド(ヘロデ?)に聖人を殺させるっていう。
っていうかいいなードイツ語オペラ!
ちょっと気になったのが、ドイツ語の地位低下って日本だけじゃないんだ。まあフランス人のフランス語好きはまた問題あると思うけどw

s.Yoshimitsu さんのコメント...

あ、なるほど、、ドイツ語で調べても出てこないなぁ、って思ってたんだw
写真みれば雰囲気つかめると思うけど、今回のサロメの演出はかなりモダンで、初めにサロメが男を誘惑するとことか、足先で男の股間を触るシーンがあって、サロメもうあからさまに悪女だったよw

ドイツ語については、「おっちゃん」曰く、彼らほど外国人が自分たちの母語を喋っても喜ばない人たちはいない、って。まぁ実際、ドイツ人がドイツ語についてどう思ってるか直接聞いたことはないんだけど。
だから全くの想像なんだけど、
その要因としては、
ドイツ人が英語がよくできる、っていうのと、、ひょ~っとしたら、ヒトラーのドイツ語のイメージが悪影響を及ぼしてる、っていうのもあるのかもしれない。。
あくまで、僕の個人的な仮説だけど。

あと、今日話したハンガリーからの留学生によると、ハンガリーでは小学生のときから、英語かドイツ語、またはその両方を勉強できるらしい。
だから、中東欧ではまだ英語と並ぶくらい重要みたい。

匿名 さんのコメント...

ドイツ語か… 親の母語だけど正直好きになれん。ダサイ。正直すぎてゴメンね笑
敗戦国だから昔のこと引きずってるんじゃない?

ドイツとか北欧系の連中は英語好き。
ってかドイツ人ってそんなに英語うまいのかなぁ?!

あ、今日ドイツ学園でオクトーバーフェスト
やってたので行ってきたどー!白ビールにワイン、ソーセージ!美味かった!

オペラ演出がモダンとかあるんだ…

s.Yoshimitsu さんのコメント...

まぁ、僕は必ずしもダサいとは思わないよ。
特に、詩には音の響きが結構いい。

敗戦国だから引きずる、って言うのは日本の状況考えると明らかだけど一概には言えない。確かに敗戦国ってのも一つの要素ではあると思うけど。

ドイツ人の英語が聞きやすいは確かだと思う。
話違うけど、僕は今イタリア人とかポーランド人の話すドイツ語がRまきすぎで意味不明><

日本帰ったら日本のOKTOBERFESTも行ってみるべ☆

オペラは、題目自体に、胸さらさないといけなかったりバレイみたいに踊ったりしないといけなかったり、「モダン(実は何を持ってモダンとするのかよくわかってないけどw)」な要素があるみたいよ。