2009年4月22日水曜日

黒乗りと車相乗り

今日、SendlingerTorという地下鉄の駅で一斉検察が行われていた。
駅の出口という出口に駅員さんが待ち構えていて、ちゃんとチケットを持っているかどうかチェックしているのだ。
改札口を通らなければ電車に乗れない日本とは違い、ドイツでは改札口がない。チケットを買うか買わないかは乗客の良心に任されている。
ドイツはなんてお行儀のいい国なんだ。。そう思うかもしれない。

ただし、たま~に電車に乗っていると検察が来る。電車の扉がしまった途端、
「チケットおねがいしま~す!」
チケット無しで乗っていたら、40ユーロ払わなければならない。
ドイツ語も英語も全然わからない振りをしたら大丈夫だとか、いかれた宇宙人のマネをしたら逃がしてもらえただとか噂は聞くが、基本的に言い逃れはできない。

自分は、ドイツではひっかかったことはないが、危なかったことはある。
やばい!来た!!検察官が一人ひとりのチケットを確認し、あぁもうだめだ・・・
って思ったら自分の隣の人もチケットを持っておらず、先にチェックされた彼は犠牲となり検察官と共に次の駅でホームに降ろされた。おかげで自分は助かった。
でも、ドキドキしすぎて寿命が3日くらいは縮まったと思う。

とにかく、40ユーロは大きい。
ただ乗りして40ユーロ払う羽目になるくらいならチケットを毎回買った方がいい。
それに、常に検察が来ないかドキドキしながら電車に乗り続けるよりか、
ちゃ~んとチケットを買ったほうが心臓にもよっぽどいい。
つまり、良心でチケットをちゃんと買っているのではなく、罰金が恐ろしいからチケットを買っているのである。
少なくても自分はそうだ。


ところで、もう一つ良心に任されたドイツのシステムに、車相乗り制度というのがある。
簡単に言うと、例えば、「そうだ、京都へ行こう!」といきなり思い立ったとする。
が、新幹線はちと高い。とある学生は東京から京都まで車で帰郷するのだけど、助手席に1座席空きがある。もったいないな~そこで、車相乗り制度のサイトに経路と日時と待ち合わせ場所、更に値段と電話番号をを書き込みをする。
後は電話で連絡を取り、待ち合わせ場所で落ち合い、車で一緒に京都に行く。

自分は、ベルリンからミュンヘンに帰るときに一度利用しただけなのだけど、
ぶっちゃけ結構不安だった。本当にミュンヘンまで連れて行ってもらえるのか、
途中で森の中に連れ込まれたりしないから、
不正なお金を請求されないか・・・
一応何も起こっていないから成立しているシステムなのだろうけど、
さすがに女の子ひとりでの利用はお勧めできないかも。

それでも、何も互いに信頼できる根拠は何も関わらずこの車相乗りシステムこそ真の良心のシステム!
ICEでベルリンからミュンヘンまで帰ったら100ユーロするところ、30ユーロで済んだ。
車のドライバーもその30ユーロでガソリン代を浮かすことができた。
互いにハッピー♪
けど、これって果たして良心なのであろうか?

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