ご無沙汰しておりました。
今、東京都写真美術館でセバスチャン・サルガドって写真家のアフリカをテーマにした写真展をやってます。
その写真があまりにすごかったので、またブログにちょっと思ったこと書いてみることにしました!
サルガドの写真は、写真なのにものすごく絵画的で、すごいの一言に尽きる。
荒涼の砂漠も、綺麗なアフリカの女性も、飢餓に苦しみ銃弾から逃げる人々も、何もかも完璧な構図の中に収める。
一枚一枚の写真の質は圧倒的で、見ているうちに現実ではなくて神話の挿絵かなんか見ている気になってくる。
時代も場所もテーマもバラバラ。それがアフリカという一言の下にくくられて提示される。
そして、どの写真もすっごい力を秘めている。ほんとにすごい。
それが、なんか気持ち悪いようなしっくりこないような後味を残す。
アフリカにおける様々な要素が、自然の美しさも、綺麗で神秘的な村の光景も、内紛や飢餓といった悲劇も、サルガドの写真を見ていると全部いっしょくたに目の中に入ってくる。
それは現実だけれど、受け入れがたい現実。
といっても、そもそも写真でその現実を現実のものとして実感することなんて不可能なんじゃないか。
サルガドの写真は、こんな疑問を不意にしてしまうほど、絵画的で神話的。
これが、今回の展示を見て、一枚一枚素晴らしいにもかかわらず、素直に喜べない理由だと思う。
この写真展、2週間後の12月13日(日)まで。
ちょー、お勧めです!!!!!
http://www.syabi.com/details/sarugado.html
2014年の振り返り
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2014年は、自分の能力不足を痛感させられる年だった。そしてこの能力不足の実感というのは、今までの僕の人生の学びと本質的に異なる学びであった。これまで僕が同種の実感をするときには、
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10 年前