まだ、原油価格が1バレル140ドル台だった時の話。
なぜ、原油価格の上昇が止まらないのか?
その理由として、中国など新興国における需要の増加に伴う需給の逼迫、という要素以外に
投機マネーの流入、という要素があるとすれば、
原油価格が上昇しているという現状がある限り投資家は原油を買い続け、
原油価格も上がり続けるのではないか。
それで石油輸出国やら日本なら商社やらが儲かる反面、
ガソリンが買えなくて本当に困る人たちはどうなるのか。
石油高が当分の間続くと、何の疑いもなく、
こんなナイーブなことを真剣に話し合っていた。
ところが、この状況はサブプライムをきっかけに始まった世界経済の不況突入によりあっさり打開された。
現在、原油価格は1バレル66ドル(ニューヨーク、10月23日)。
どうしたら原油価格が下がるのか?
資本主義が広まって以来、世界は好況と不況を繰り返している。
経済が後退すれば、石油に対する需要が減って価格も下がる。
今になって思う。自分にはこんな簡単なことが思いつかなかった。
(実際にはこんなに簡単ではないのだろうけど、少なくても「予測」はできてもよかったはず。
それでも、まさか1ユーロ160円台だったのが、120円台になるなんて…)
どうやら、こんな事態になろうとは全く思っていなかった人が、僕以外にもいるらしい。
原油価格の急落で、イランは財政赤字が拡大、サウジアラビアは来年度予算案の変更を迫られた。
僕がエール・フランスで買った1年オープン往復航空券の燃料サーチャージは約5万円、果たしてどうしてくれるのだろうか??
全然関係ない話なのだけど、
僕のバイトしていた塾では、赤ペンのインクが入ってなくていつも困ってた。
けれども、僕がインクなくて困るな、って思ってもそれをなかなか上の人に伝えない。
伝えても、一度伝えただけだとその人は動かない。
赤ペンで黒じゃないし、赤も見えないわけじゃないから、って僕もしつこくは言わない。
もし僕が自分で買うのが一番早いのだけど、
領収書をもらって、そのお金を請求しないといけないとなると面倒くさい・。・
これもどうやらよくある話らしい。
ミュンヘン大の授業で困るのは、
ホワイトボードに使うペンのインクがもう入ってなくって、
先生が書いた文字が薄くて読めないことがあるってこと。
ばかばかしいけど、ホワイトボードの文字が読めるか読めないかって、
聞き取りがなかなかできない僕には死活問題。
新しいペンがあればいい。
そんな簡単なことが、この世の中なかなか難しいことになってしまっている。